FLAT OUT
Anyway the wind blows...
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小さい頃からの夢:飛行機の操縦をする!

小さいときから、飛行機を操縦するのが夢だった。
飛行機のプラモ作ったり、本を読んだり、
仮想的に実現できるPCのフライトシミュレータにもハマった。
そんな感じで知識だけは増えていった。
けど、本物を操縦するのとは違う。
五感をフルに使って、飛行機を操縦する。
個人的には、仮想なものより、本物を操縦する方が技術的には簡単だと思う。
だって、視覚だけじゃなく、
Gや、におい、操縦桿から伝わってくる感覚があり、
操縦にフィードバックしやすいから。
PC画面上だと、Gを感じることはないし、
操縦桿の反応から限界を感じるのも難しい。
ただ、実機で難しいのは、英語でのやりとりや、ナビゲーション管理だろうなと思ってた。

飛行機の操縦は、
基本的には誰でも?体験できるらしい。
弟が通ってた飛行訓練学校(CFC (Canadian Flight Centre))では、
操縦体験プランみたいなのがあるみたいで、弟の紹介でそれをやった。

飛行場へGO

まずは弟が通ってた空港へ行く。
ここは「カナダ旅行記:飛行機で散歩」のときに使った空港と同じとこ。
ちなみに上から見た感じは↓これ

三角形になってるけど、滑走路は2本。
上から二番目の「―」のアスファルトの部分がひとつ。
左側の斜め下の「\」のアスファルトの部分がもうひとつ。
他は誘導路だったり駐機場だったり。
興味がある人は、拡大したりするとわかるはず。

乗るのはPiper社製 Cherokee って二人乗りの飛行機。
Piper社製 チェロキー
今回は自分が操縦するので、機長席である左側へ♪
なんかワクワク。
コックピット
コックピットはこんな感じで、
色々な計器がついてる。

エンジンの始動や、
離陸許可などは、一緒に乗ってくれたベンがやってくれた。
ベンは弟の友達で、ここの教官をやってた。
その後、商業パイロットをやってるみたい。

エンジンが無事に始動して、タキシング許可をとったら、
次は、飛行機を滑走路まで走らせる。
車輪に動力がついてるわけではないので、
進むためにスロットルを上げる。
するとエンジン回転が上がり、飛行機が進み始める。
地上で左右に曲がりたい場合、操縦桿をどう動かしてもだめ。
左右の操作は、足元のラダーペダルを使う。
右ペダルを踏めば、右に。左を踏めば左に。
これで「センターラインに沿って進んで」って言われやってみた。
足でコントロールって新しい感覚だったけど、
特に違和感なくすぐに慣れた。
無事に滑走路につくと、ベンが離陸許可をとる。

離陸

離陸許可がおり、とうとう離陸。
よくわからないけど、ちょっと興奮。
シミュレータと違うのは、圧倒的なリアル感。
本物だからあたりまえだけど、そう感じた。
手で実際に触れられる、操縦桿や、計器がある。
エンジンの振動や、
ヘッドセットを使わないと会話ができない爆音の空間があり、
多少の排気の匂いや、かすかに感じる風。
そして視界が自分が見える範囲全部。
ワクワクするわけだ。

ベンが「私がスロットルを調整するから、合図したら操縦桿を引いて」
と言い、スロットル全開。
大した加速感は無いけど、どんどん加速する。
操縦桿を引けって言われても、どれくらい引いたらいいのかよくわからんぞ!!
って思ってたら、合図が。
とにかく操縦桿を引く。
すると、地面と接していた振動がなくなった。
離陸した。
あとは墜落するか、着陸するかでないと、地上に戻れない。
飛行機が地面から離れると、
意外といい角度で上昇♪

空に浮くと、飛行機は風とかの影響でフラフラする。
とくに小さい飛行機は影響も大きい。
大きな旅客機と違い、かなりの浮遊感がある。
なのでまっすぐ上昇してても、操縦桿を細かく動かす。
右に傾いたら、操縦桿を左に。
逆に左に傾いたら右にといった感じ。
まっすぐ飛ぶだけでも、自分で飛行機をコントロールしてるぞ感たっぷり。
ある程度上昇したら、左に旋回し、自由に飛べる(遊べる)海上方向へ向かう。
その時に撮った写真。
教官ベン
彼がベン。
ベンとはカナダにいる間も色々遊んでもらった。

遊び場へ到着

外を見るとあっという間に海が見えてきた。
海が見えてきた
陸地の上を飛んでると、細かく飛行機が揺れ、
操縦桿で安定させてたけど、
海の上にでると、とたんに気流がおだやかになるのか、
揺れなくなる。
目をつぶってたら飛んでることさえ分からないくらい。

で、海の上の誰も飛んでないところに到着。
ここでベンに操縦を代わる。
ちなみにベンへ操縦を代わるとき、
ベンが「I have control!」と言い、
自分は、「You have control!」と言って代わる。
逆に操縦させてもらえるときは、
ベンが「You have control!」といい、
それに対して、「I have control!」と答え操縦する。

で操縦を代わると、急旋回をやってくれた。
操縦桿を左にして、機体を傾け、操縦桿を引く。
これで旋回ができる。
急旋回
でも、これだけ傾けての旋回は、急旋回だな。
このとき、Gがかかり手足がずーんと重く感じる。このときで2〜3Gくらいかな?
体感的には4Gくらいw
体が重くなり、血が下にかたよっていく感じ。
なんか普通の生活では味わえない不思議な感覚。
遊園地で似たような感じはあるけど、長い時間のGは無いしな。
車だと横Gがかかるけど、頑張っても1G程度。
飛行機は基本的に横Gがかかることなく、
縦Gがかかる。
その縦Gがなんか心地よく自然と笑みが。
こりゃ楽しい。
やっぱり3次元を自由に移動できるのはいい!

旋回中の景色
左旋回中は左側を見ると海面が見える。
右を見ると空しか見えない♪
旋回中の計器
急旋回中の計器。
どんな状態なのか、分かる人にはわかる。
上段の右から2番目が高度計。この場合2400ft。約730m。
3番目が今の姿勢を表す計器。地面が茶色で、空が水色で表されてる。
4番目が速度。90マイル/h。約150km/hくらい。
デジカメを持つ手が重い...

あいはぶこんとろーる

このあと、
「あいはぶこんとろーる」と言って、
自分でも急旋回の操縦をさせてもらった。
これは面白い!
操縦桿を引く量でかかるGが変わり、
引けば引くほど、Gがぐわぁーっと体にかかってくる。
自分でGを生み出してる感覚。

自分が操縦してるのを、ベンに撮ってもらった。
操縦してる自分
いい記念になったな。

この後、ベンに操縦を変わると、
ボールペンを渡され、「手のひらにおいておいて」と言われるがままに。
するとベンが操縦桿を押した。
操縦桿を押すと、機体が下に向いていき下降する感じになる。
こうすると、水平飛行時の場合にかかってた1G(地上と同じ)が減ってくる。
ジェットコースターに乗ってるときの、お腹がキューってなる感じと同じ。
さらに操縦桿を押すとさらにGが減り、ゼロGに!!
まさにフリーフォールと同じ感覚。
ボールペンが浮く。
でも、声が出ないw
女の子だったらキャーっとか言うんだろうな。
もっとGを減らすとマイナスGになって。微妙に体が上に引っ張られる。
ボールペンも上にいく。
あまり長時間やると、垂直落下状態になるので、たぶん数秒が限度?
感覚的にはかなり長く感じたけど。
たぶん5秒くらいかな?
何回かこれをやって二人で楽しんでた。
ついでにゼロG操縦も「あいはぶこんとろーる!」でやらせてもらった。
自分で絶叫マシンを操縦してる感じ。
操縦桿を押し、自分自身の内臓がキューって感じになる。
自分自身でそれをやってる。この感覚は新しい!
これは何度やっても飽きないぞ。
フライトシミュレータでは同じ操作を何度もやってたけど、
こればっかりは、本物じゃないと絶対に分からないな。

水平飛行
その後は失速体験
失速とは、飛行機の翼から揚力(飛行機を浮かせる力)がなくなる状態のことで、
飛行機を減速した状態で、機体を上に向けようとしてると起きる。
これを体験。
といっても、失速させ、そこから回復するのは飛行機操縦の基本。
スロットルを絞り、操縦桿を引いて機体を若干上に向ける。
その状態を維持してると、速度がどんどん落ちる。
ある程度すると、「ピーーーーー」とブザーが鳴る。
これは失速警告。
すると機体がガクンと落ち始める。
これが失速。
失速からの回復は機体を下に向けて、スロットルを上げて、スピードを出す。
すると翼の揚力が戻り、今までどおりに。
機体の安定性がいいのか、なんの不安感も無くあっという間の出来事。
これは大して面白くなかったな。

チェロキーの翼
次はスピン!
車のスピンと同様に、飛行機にもスピンってのがある。
きりもみとも呼ばれてるかな。
さっきの失速と似てるけど、これは片方の翼だけが失速してしまい、
バランスを崩してクルクル回りながら落ちちゃう。
これをやってもらった。
始めは失速のときと同じ操縦。
失速しそうなったら、ベンが「Spin〜〜♪」って叫んで操縦桿を倒す(ラダーもつかってたかな?)。
すると、機体がクルンって回って背面飛行みたいになったと思ったら、
目の前が海に!
真下向いてる感じ。
そして、速度をつけながら、操縦桿を引き(かなりのGがかかる)元通りの飛行に戻る。
こりゃ楽しい!!!
外から見たら墜落してる感じだろうな。
なんも知らない人だったら恐怖かも。
でも自分は物理大好きで、飛行機好きで、そういった挙動も知ってるし、
何故そうなるかとか、どうやったら元に戻るかも知ってるから、全然怖くない。
というか、絶叫マシン好きだから、超楽しい!
なので、「わんもあ〜」と叫び、やってもらった。
結局3回くらいやってもらった。
ベンもそんなリクエストがあまり無いのか、かなり楽しんでた。

Return to Base

チェロキーの計器
時間も少なくなったので、最後に急旋回をやらせてもらった。
やっぱり楽しい!
それで戻ることに。

基地へ戻る
直線的に帰るだけなので、ゼロG飛行を何度かやってもらいながら帰った。
空から見た海面

もうすぐ空港
空港が見えてきた。と言っても慣れてない自分はどこに空港があるかすら分からなかった。
あとは、横風の時の着陸用の技で左右に斜めを向きながら滑走路にアプローチしてもらった。
飛行機のドリフトだな。
無事着陸。
着陸後は、ラダーペダルでのコントロールをやらせてもらい、
駐機場に向かった。
着陸

任務完了

チェロキーのコックピット
操縦した飛行機のコックピットはこんな感じ。
広くは無いけど、狭くも無いな。
座った感じは軽自動車の広さくらいかな。

とりあえず、飛行機とのツーショット。
飛行機とツーショット

これは今回の飛行の報告書?みたいなやつ。
飛行報告書?
飛行機の重量や、乗る人の体重、燃料の重量を書き込んで、
バランスなどを計算してる。
んで、下の方に飛行開始時刻と終了時刻が書いてあり、
飛行時間0.8時間と表記されてる!
たった0.8時間でもこれで飛行時間のある人になりました♪

このあとは、ベンにお礼を言うため、
日本の友達のお土産用に買ってたアニマル双眼鏡を持って、
写真を撮りました♪
ベンとツーショット
そしてベンが日本に来たときはドリフトに乗せる約束をして空港を後にした。
後日、日本に来たのでドリフト同乗を楽しんでもらいましたw

想像通り操縦は簡単で楽しかった。
けど、今自分がどこを飛んでるのかとか、
どっちの方向に飛べば帰れるのか?といったのは全然わからなかった。
上空から地上を見てもどこに空港があるかも分からない。
目視って難しいな〜って思った。
それに無線でのやりとりなんか全くわからなかった。
無線の音声は聞き取りにくいし、話すのも速い。
これらができないと飛ぶことできない...
ライセンスとるならここを頑張らないとだろうな。

帰宅
空港から帰る道でも、操縦のことを色々思い出して興奮。
いい体験をさせてもらってありがとう!→弟
ある意味、小さい頃の夢が叶ったよ。
努力しなくても叶う夢もあるんだな。
また操縦したいけど、日本じゃ難しいな。
いつかまた操縦できることを夢みておこう。

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