ロボカップ、ケルン観光
ドイツにいた2週間のうち、後半の1週間はPaderborn(パーダボルン)ってとこにいた。
目的はロボカップドイツ大会に参加すること。
宿泊部屋は2人で1部屋。
鍵をもらい部屋に行くとベッドがひとつしかない...
これから1週間、男2人が1つのベッドで寝ることになった。
とりあえず夕食をみんなで食べに行った。
メニューは全部ドイツ語...
何も分からん と思ったら、英語のメニューを出してくれた。
とても助かった。
英語のメニューで喜ぶ自分にびっくり。
飲み物が来てみんなで乾杯。
でもかなりはらへり。
食べ物はなかなかこない。
平気で1時間経った。
1時間半位待ち、やっときた。
日本だったらこの店はつぶれるなと思った。
夕食だけで3時間はつかった。
つかれた。
それにしても宿泊ホテルの隣はSMグッズのお店だったのが謎だ。
ホテルの前はこんな雰囲気。
パーダボルンでロボカップ
1週間はロボカップ三昧。
(ロボカップは自律ロボットでサッカーをさせる大会)
チーム名はGMD-Musashi。
GMDはドイツの研究所の名前。Musashiは宮本武蔵からもらった。
研究所の所長が日本好きで武蔵好きだったから。
一時期この所長に合気道を教えてもらってた。
場所はホテルから歩いて20分くらいのとこにあるコンピュータミュージアム。
なんとここは世界最大のコンピュータ博物館らしい(帰国して数年後に知った)。
↓ハインツ・ニクスドルフ博物館ってとこ。
初日はロボカップキャンプといって、
ロボカップとはなんぞや?とか研究テーマのレクチャーで始まった。
なかなか分かりやすい英語で、言ってることもかなり分かった。
なんか英語が出来る気分になってしまった。
と思ったらどんどんと難しく知らない英単語が沢山出るようになり、
英語ができる気分はあっという間に砕け散った。
昼飯は近所のインド料理やさんで用意してくれた。
最初に飲み物を聞かれ、みんなで水(Water)と言ったら、
炭酸水が出てきた...
ドイツ(ヨーロッパ?)では普通の水は飲まないみたい。
どこに行っても炭酸水が出てくる。
甘みもなんにもない炭酸水。はっきり言ってまずい。
でも生産地によって、意外と味が違ってた。
食後の眠さに関係なく、午後のレクチャーも始まり。
するといきなりでかい音で火災報知器が鳴り出した。
みんなソワソワして、責任者みたいな人が「外に出よう」ということで外に出た。
全然火事の雰囲気は無かった。
逃げるとき、荷物を全部持って逃げる人と、全部置いていく人とか色々いた。
個性の違いか、国柄の違いかわからないけど興味深かった。
少なくとも日本だと、逃げる人は少ないだろうな〜
外に出ると消防車が2台ほど来た。なかなか早い。
消防士が中に入り色々見てたみたいだ。
逃げて30分位して入ってよくなった。何事も無かったみたいでよかった。
おかげで眠気も覚めた。
こんなそんなで1日目を終了した。
二日目は馬鹿でかいモーニングコール音で目覚めた。
火事かと思った。
そんな気分の中、テレビをつけると「ちびまるこちゃん」をやってた。
ちょっとびっくり。
日本のアニメは有名なのは知ってたけど「ちびまるこちゃん」までやってるとは知らなかった。
顔を洗っていると「ポケモン」が始まった。
服を着替え、そろそろ出ようとしたときに「はくしょん大魔王」が始まった。
これまたびっくり。
ドイツ人はこれを日本のアニメだと知ってるのかな?
他の日も、ハウス名作劇場「ピーターパン」をやってたり、
日本のアニメってすげーんだなってまじまじと思った。
会場のコンピュータミュージアムまでは毎日徒歩で。
海外は日本と違った雰囲気で、早起きも出来て、徒歩も気持ちがいい。
この日はドイツに来て初めてのしっとりした霧雨の天気。
こんな感じで歩道も車道も広く、のどかな感じの風景の中を歩く。
散歩にもいい感じの雰囲気。
ドイツでは自動販売機を見かけることが殆ど無い。
日本だと歩いてたら、見える範囲に一つはあるもんだけどな。
んで初めて見た自動販売機がこれ↑
タバコの自動販売機。
使い方はよく分からなかったけど、
なんかお金を入れても商品が出てきそうに無い雰囲気。
ロボカップは順調に勝ち続け、最終日まで全勝♪
他にもソニーのAIBOでサッカーする試合もある。
動きがコミカルで面白い。
勝ってる余裕もあって(殆どドイツの研究所の人がやってる)、
コンピューターミュージアムを見て回る。
微妙に興味ある車運転ロボット。
ルームミーラーのとこに前方を映すカメラがあって、
ロボットが、ハンドル、アクセル、ブレーキの操作をするっぽい。
でもこんなのが運転してる横には乗りたくないな〜
他にもヨーロッパではメジャー?なサッカーゲームが自動化されてた。
日本で言う野球盤みたいなやつ。
左右にでてる棒を押し引きして位置決めし、棒を回してキック。
単純なゲーム。
それを画像処理と、アクチュエータを使って自動化してる感じ。
これが異常に強い。
というか、人間の操作が間に合わないくらい速い。
他にもコンピュータの起源になるようなものが展示してあったり、
かなり貴重なものがあったり、エンジニア系の自分としては興味深々。
印象深かったのは、電話の交換機の展示。
昔のリレー式のだけど、
電話をダイヤルしたらどのように相手の電話に接続されていくかが目で見えて、
こんな仕組みだったのか〜と目から鱗で感動。
日本にもこういう博物館無いかな〜
それにしてもこの時期のドイツでは北斗七星が真上にあって不思議な感じ。
ロボカップ最終日。
あと2回勝てば優勝というとこまで来ているけど、相手は強敵ばかり。
朝ごはんも早々に済ませ、行き途中にあるスーパーマーケットによった。
と思ったら日曜日は休みだった。
なんでじゃ!
そんな感じでコンピュータミュージアムに着いた。
GMD-Musashiと大砲(キックデバイス)を持つフィリップスの対戦。
それにしてもこの大砲はすごい。
フィールドの自分側の端っこから相手ゴールまで余裕で届いてしまう。
この大砲装置のためかロボット自体は重く、でかいので動きは遅い。
大砲だけは脅威。
観客はたくさんはいってる。
試合が始まりすぐに大砲が炸裂した。
GMD-Musashiのキーパーは動けなかった。
ボールが速すぎて認識が出来ていないみたいだった。
ちょっと経ち2本目も入れられた。
相手ながら見事だった。
これはやばい。と思ってたらやっと1点目を入れた。
それでも1点差。
このまま何も無くハーフタイム。
セッティングも終わり、後半開始!
相手は大砲を撃ってきたが、すかさずキーパーが跳ね返した。
これは大いに盛り上がった。
ちょっと経ち、また大砲を撃たれた。
とキーパーの隙間をつかれ、また失点。
これで1対3。ピンチ。
今度は絶対にMusashiが取らなければ負けてしまうと思ったとき、
1点奪取成功!これで2対3
あと1点!
1分ほどしてチャンスがきた。
敵ゴールの前、何度もシュートするが外れる。
もう一度敵ゴールの前でターンしてるときに笛が鳴った。
負けた。
ちょっとショックだった。
けどGMDの人たちはお疲れ様といった感じでみんな笑顔だった。
とてもいい試合だった。
ホテルの近くにあった飲み屋。
なかなかいい雰囲気で、みんなで毎日通った。
パーダボルンでの最終日。
近くに聖堂があるっぽかったので、
友人を誘って見に行こうやって誘ったけど、
みんなめんどくさいらしく、一人で行くことに。
夜12時半だったけど、小雨が降る中、パーダボンの聖堂を見に行った。
ヨーロッパな感じの道を歩いていると、大きな聖堂が見えてきた。
深夜の海外だけど、危なそうな雰囲気はなかった。
ヨーロッパの町並みはホント綺麗。
聖堂までくると、大きい...
後で知ったけど、これはパーダーボルン大聖堂って言うらしい。
正面のドアも彫刻がいっぱいで、ドキドキする。
薄っすらライトアップされてて、
深夜ということもあって幻想的。
中には入れなかったけど、こんな雰囲気を味わえて大満足。
上から見たらこんな感じ。
大きな地図で見る
ケルンでの観光
帰国前日は観光日。
朝5時45分に起き(日本にいるときより早起き)、テレビをつけるとかなり懐かしい「カリメロ」が映った。
今日はケルン観光。
日本人女性のドイツ観光案内があるということでみんなワクワク。
久しぶりに日本人ってことで嬉しいし、
女性って事でみんなウキウキ。
そして観光案内所で会った日本人は、
現地に住んでる日本人おばあちゃんだった...
このおばあちゃんがよくしゃべるしゃべる。
で、ケルンを観光。
ここはドイツでも大きな都市っぽい。
ケルン中央駅を降りると、世界遺産であるケルン大聖堂が出迎えてくれる。
というかその大きさに圧倒される。
大聖堂の横の入口。
これだけでもすごい。
横から大聖堂の前方を見上げた感じ↓
横を通って前方に行くと、
この大きくてすごい感じの大聖堂の正面が出迎えてくれる。
これはほんとにでかい。高さは150m以上あるらしい。
大きすぎて自分が持ってたカメラだとかなり下がったけど全体を写せなかった。
なので下の部分は写ってない。
こんな壮大なものを人間が作ったのに驚きだし、
どうやって作ったのか想像もつかない。
ここをGoogle Mapで見ると↓こんな感じ。
大きな地図で見る
上半分のとこがケルン中央駅。
下半分のとこにある十字架の様になっているところが大聖堂。
このGoogle Mapの下側から見たのが↓これ
とりあえずケルンを観光。
歴史のある街だけあって、いろいろな建物に重みを感じる。
↑はケルンの市庁舎だったかな。
いろんなところに、歴史的建造物がたくさんあって、全然飽きない。
でもやっぱり大聖堂の存在感にはかなわない。
どんな方向から見ても、圧倒的。
ライン川に浮かぶレストランだったかな。
ケルン中央駅を外から見た感じ。
ケルンってのは、ドイツの発音では「コロン」って感じ。
んで、オーデってのは水って意味らしい。
というわけで、オーデコロンは「ケルンの水」って意味らしい。
↓ここがオーデコロンの発祥の地。
4711ってのが番地で、オーデコロンでは有名な番号らしい。
一通り見て、大聖堂に戻った。
とうとう大聖堂の中に入る。
いきなり、その雰囲気と、広さと、天井の高さに圧倒される。
天井まで45mくらいあるらしい。
上の方にあるパイプオルガンが鳴り響いている。
この日は調整中らしく、音楽を奏でていないけど、
音が響きがすごく心地よかった。
ステンドグラスも綺麗だった。
こんな雰囲気はかなり好きなので、1日中ここにいても飽きないと思った。
映画とか、物語の世界が目の前にある感じで、
大聖堂のなかはとても不思議な感覚を味わえた。
次の日は日本に帰る。
この日はケルンで一泊する。
その前に腹ごしらえ。
あいかわらずメニューを見ても何がなんだか分からない。
とりあえず豚肉みたいな感じのがあったのでそれを注文。
これは美味かった。
それにしてもドイツはビールの種類が何十種類もあって、悩む。
水を頼むと炭酸水だし、ビールより高いし...
ビール嫌いな自分でも飲みやすいビールを探して飲みまくり。
このあとトイレに行ったんだけど、
トイレから出るときになんか怖そうな人に止められた。
怒ってる感じで「?%#$&”!」って言ってたけど、さっぱりわからん。
なんか指さしてたから、その方向を見るとお金を入れる皿っぽいものが。
もしかしてチップか!
というわけで、偶然持ってた小銭を入れると、
ニッコリそこを通してくれた。
かなりビックリした出来事だった。
教訓:海外ではトイレ行くときにも小銭は持っておくべし。チップが必要なトイレがある。
夜は近くのユースホステルに泊まった。
そこから見た景色。
都会だな〜
次の日。
名残惜しいけど、ケルン中央駅から空港へ向かう。
最後のドイツとなる飛行場。フランクフルト国際空港。
ここからイギリスのヒースロー空港へ行き日本行きに乗り換える。
これが最後のドイツの景色。
今は飛んでないマッハ2(音速の2倍)で飛ぶコンコルドが見れた↓
飛行機好きとしてはこれだけで興奮♪
手前の2本のパイプみたいなのは、多分コンコルドのエンジンテスターかな?
ヒースロー空港の免税店でお土産買い。
それにしても免税店は今までが嘘みたいに日本人ばかりだったな〜
燃料満タンで羽のしなっている日本行き飛行機に乗り、
離陸すると夜の方向へ高速で向かい、
一気に夜になっていった。