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純正ブローオフバルブ加工(穴塞ぎ)


ターボ車にはブローオフバルブって部品がついてる。
これは、アクセルオフしたときに行き場を失った圧縮空気が、
逆流してタービンに負担をかけるのを防ぐために圧縮空気を抜くバルブ。
ちなみに整備要領書では、リサーキュレーションバルブって呼ばれてる。
けど一般的には、「ブローオフ」って言ったら通じる部品。

こんなブローオフは、多くの社外品が売られてる。
純正との違いは、
強化して高ブーストでも勝手に開かないようにしたり、
派手に音が鳴るようにしてるとかかな。
たまに「ブーン プシュー ブーン プシュー」って音出しながら走ってる車があるけど、
「プシュー」のとこの音だしてるやつがそれ。(ブーンはエンジン音ね)
ただ、社外品のブローオフをつけるとデチューンになることもあるので気をつけて。

今回はそんな社外品と関係なく、純正ブローオフの話。
ER34を買ったときから、
いろんなサイトや本を読んだりして、パワーアップの妄想をしてた。
そんなとき、いろんな所で純正ブローオフの加工のネタが挙がってた。
純正ブローオフには穴が空いてて、この穴を埋めるべき的なことが書かれてた。
この穴が「過給圧を逃がしていまっている」とか、
「エンジン特性をマイルドにしてる」とか書かれてた。
逆に、この穴を埋めると、
パワーアップするとか、
レスポンスが良くなるとか、
ブーストアップするなら必須とか、
色々なサイトで見かけた。

そんなに違うのか!?
ってわけで、そんな純正のブローオフの穴塞ぎ加工に挑戦してみた。

加工

加工するにも車に付いてるやつを加工して失敗したら嫌なので、
ヤフオクで中古ブローオフを買った。
1000円くらいだったかな。
↓これが純正のブローオフバルブ。

アクセルオフしたときに、左側にあるパイプから余剰な空気がタービン前に戻される。

↓裏から見た図。

真ん中の丸い黒い部分が、圧を逃がすための弁。
これがアクセルオフしたときに向こう側に開いて空気を抜いてくれる。

そして問題の穴ってのが↓これ

これは4mmくらいの穴で、弁の向こう側につながってる。
なので真ん中のバルブの動きと関係なく、常にタービン前に空気を戻してるっぽい。
何のためにあるのか謎だけど、確かに過給した圧を少し抜いてることにはなるな。

今回はここの穴を埋める加工をする。
で、どうやって埋めるか。
ネットで見てもどうやって埋めたって情報があまりない。
最初は、アルミパテみたいなので塞ごうかと思ったけど、
もしパテが負荷(圧力変化、温度変化)に負けて、欠けたりしたのがエンジンに入って、
エンジンブローといったことは避けたいので却下。
ってことで、安全で確実に塞げるのはネジ止めだな。
ネジ止めだったら、元に戻すのも簡単だしね。
普通のネジだと頭の部分が邪魔になるので削ったりといった加工が必要。
ってことで、頭のないネジを使うことに。
それが、「イモネジ」ってやつ。
近所のホームセンター行って探してみたら普通に売ってた♪

名称は、「6角穴止めネジ」で、サイズはM5の0.8mmピッチ。
12個入りで115円。1個しか使わないけど。

これが1個のイモネジ。

ネジ部だけのネジ。
ネジの頭の所が凹んでて6角の穴になってる。

あとは純正ブローオフの穴をネジ切りすればOK。
穴にネジ切りする工具が、タップ。
でもそんなもん持ってなかったので買った。
プロが使うような、ちゃんとしたやつは高価だけど、
家庭用?だと色々セット(タップだけでなくダイスもついてる)で安く売ってる。

ってわけでネット通販で↑を買った。1700円くらい。
DIYだと、工賃分が工具になってお得だな。
タップなんて次にいつ使うか謎だけど。

これがM5用のタップと取り付けるイモネジ。

このタップを穴に差し込んで、グリグリ回すとねじ穴になる。

早速やってみる。
グリグリ。

コツはゆっくりやること。
そして、ちょっと進んだら一度戻して削りカスを掃除。
焦って一気にやるとタップが折れることもあるよ。

できた。

簡単に綺麗なネジ穴ができた。

あとはこのねじ穴にイモネジを入れたらOK。
六角レンチでグリグリ。

できた。

簡単に綺麗に穴が埋まった。
これで加工は完了。

取り付け

加工したブローオフバルブを取り付けるには、
まず今付いてるやつを外すところから。

RB25DETのブローオフバルブはエンジンの上のところの、スロットルの手前に付いてる。
これを取り替えたらOK。

取り外しは、バキュームホースを外し、
空気を戻すパイプのホースバンドを緩め、
取り付けボルトを外す。

あとはグリグリ引っ張れば外せる。

外したら↑こんな感じ。
急激なアクセルオフのときに、行き場を失った空気をこの穴からブローオフバルブで逃がす。

外したバルブの新旧?比較。

基本的に同じだけど、型番が微妙に変わってる。
元々付いてたやつは、14483-21U00で、
ヤフオクで買ったやつは、14483-21U01になってる。
マイナーチェンジしてるっぽいね。
外観は一緒だけど一部違う場所が。
↓弁の部分の材質が違う。

14483-21U00の方は金属製で、14483-21U01の方は黒い樹脂製。
まぁ性能は同じでしょう。

加工済みブローオフバルブを取り付ける。
取り外しと逆順ですればOK。

30分もあれば作業完了。

インプレッション

車の部品を取り付けてるときも、まぁ楽しいけど、
一番楽しいのは取り付けてから車を運転するときだな。
というわけで、早速、問題無いかの確認+何か変わるのか確認。
ワクワク♪
エンジンをかける。
普通だな。
走り出す。
普通。
ブーストかけて加速してみる。
普通。
峠に行ってエンジン負荷をかけてみる。
ブースト全開から、アクセルオフでフルブレーキングしながら、2速へ。
カーブを曲がるとアクセル全開で立ち上がりフル加速。

超楽しい〜

ってわけで、自分には違いは全然わかりませんでした。
鈍感なのか、ほんとに変化無いのかはわからないけど。
多くの人が変化を感じてるみたいだから変わってるのかも。

その後、2週間ほど乗ってると気付いたことが。
たまにだけど、ブローオフ時の音がちょっとだけ違う感じがする。
ちょっとだけチューンドカーみたいな。

もしかしてあの穴の存在理由は、音を抑えるため?
自分の仮説だけど、微妙な量の空気を常に流し続けることで、
バルブが開いたときに大量の空気の流れをスムーズ誘導して流せるとか。
それで、あの穴を塞ぐことで、空気の流れ方が変化して音が変わったとか。
まぁこればっかりは謎だな。
ほんとの所は日産の設計した人に教えてもらうのが一番正確なんだろうけど。
誰か穴がある正確な理由を知ってたら教えて。

ってことで、純正ブローオフ加工はやってもいいし、やらなくてもいいかなってのが感想。
思ったより手間はかからないので、興味があればやってみて確かめるといいと思う。
ただ、もしかしたらタービンに負荷をかけて寿命が短くなるとかあるかもしれないから、
DIY加工は自己責任でね。
あの穴の存在理由がわかれば、塞ぐことの意味も分かるんだけどな。
今回はずっと気になってたことを試した感じ。
未加工のブローオフに戻して、変化するか確かめたほうがいいかも。
こんな時は、鈍感って困るな。

今回買った部品
RB25DET用純正ブローオフバルブ(中古品) 1,000円くらい
イモネジ M5x0.8mmピッチ 115円
作業日:2012/3/10
走行距離:138459km

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