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ブーストコントローラ取り付け Trust PRofec B-spec II


中古でER34を買って数年経ち、
とうとうブーストコントローラを取り付けた。
TRUST GReedy PRofec BspecIIってやつ。
ネットで知り合った元ER34乗り(現在BNR34乗り)の方からゆずってもらった。
ありがとう!
譲ってもらって1年半くらい経って、やっと取り付け完了。
配線とか配管を揃えたり、自分の知識をつけるのに時間がかかって...
まぁのんびり行動が基本なので。

ブーストコントローラってのは、
ターボのブースト圧を制御する機械で、ターボ車に取り付けるもの。
つけると、ブースト圧を自分でいじれるようになる。
ついでに、ブースト圧の上がり方や、ブースト圧制御のパラメータをいじれたりする。
ちなみにブースト圧を上げれば、エンジンに押し込む空気の量が増え、パワーもアップする。
ブーストコントローラは色々なメーカーから出ててピンからキリまである。
それぞれ細かい味付けや付加価値部分が違う。
ブースト圧を制御するって目的はどれも一緒(性能は違うけど)。

ちなみにブーストコントローラはブースト圧を上げる機械だと思っている人もいると思うけど、
実際は、ブースト圧を指定された値に安定させる機械。
ブーストを上げたければ、アクチュエータ(タービンにかかる排気圧力を調整する部品)に繋がるホースを外せば、
際限無くあがっていく。
恐ろしく速くなって、あっという間にエンジンかタービンがブローだろうけど。


ノーマル車でもブースト圧は制御されてる。
何らかの方法で制御しないと際限なくブースト上がって壊れちゃうから。
ER34のノーマルでは最大ブーストは0.5〜0.6くらいっぽい。
自分の車の場合MFDのメータで見ると、アクセル全開にすると0.6くらいまで上がり、
0.4〜0.5くらいをブルブルとブースト計の針が動いてて、綺麗に安定してない感じ。
ノーマルのER34にある3連メータだと、
多少の変動は吸収して表示するっぽい(高級感出すため?)からビシッと安定して見える。
MFDの表示が敏感すぎ?謎

ちなみにターボって?

ターボ車は、NA(自然吸気)車と違い、
空気を圧縮してエンジンに送り込む。
この押し込む圧力をブースト圧って言う。
圧縮する方法としては、スーパーチャージャーとターボチャージャーがある。
スーパーチャージャーはエンジンの回転を利用してコンプレッサーを回し、空気を圧縮する。
エンジンの回転を利用するから、
低回転からブースト圧をあげられるしレスポンスがよいが、
エンジンパワーのロスも多い。らしい(スーパーチャージャー車を運転したことないので体感したことないです)
ターボチャージャーは、単に捨てられていた排気ガスの熱エネルギーを利用して、
タービンを回し空気を圧縮する。
タービンを回すほどの排気ガスが出る回転までエンジンを回さないとブーストがかからない。
なので低回転域はNAと同等以下のパワーになる。
ER34のRB25DETエンジンだと2500rpmくらいからブーストがかかってくる。
それ以下の回転域でもRB25DETは圧縮比の高いエンジンで、
ブーストも微妙にかかるのでNA以上のパワー感がある。
なのでいつ踏んでも加速する自分の車のターボに不満は全くない。
ちなみにターボとはタービンのこと。
まぁターボチャージャーもスーパーチャージャーも良し悪しがある感じ。
どっちも搭載した車とかもあるけど。
昔懐かしのマーチスーパーターボとか。

余談
元々ターボは第二次世界大戦の軍用機とかで、
高空の薄い空気でもエンジンが効率よく回るように考え出されたんだったかな。
アメリカのB29とか。
でも日本にはタービンを作る技術がなくて、
高空を飛べるアメリカのB29を撃墜できなかったって聞いたような。

空気を圧縮してエンジンに送り込むとパワーアップする理由は、
排気量をアップしたのと同様の効果があるから。
2000ccのエンジンに0.5kg/cm2に加圧(ブースト)した空気を送り込むと、
3000cc分の空気を入れたのと同じことになる。
3000cc分の空気に見合ったガソリンの量を混ぜることができて、爆発力がアップ!
そんな感じ。

ブーストコントローラの仕組み

ブーストコントローラってのは、簡単に言うと、
ブースト圧をコントロールする装置。
ちょっと具体的に言うと、
タービンで空気を圧縮してエンジンに送り込む時の圧力(ブースト圧)を計測し、
コントローラに接続されたバルブを操作(弁の開閉)する装置。
これでアクチュエータに送り込む空気圧が調整され、
アクチュエータから出てる棒が動いて、
タービンの排気のとこの弁が開閉される。
するとタービンに掛かる排気ガスの圧力が調整され、
タービンの回転が変わり、ブースト圧が変わる。
これを連続に高速で行うことでブースト圧を目標の値に安定させることができる。

いろんなメーカーからブーストコントローラは出てるけど、
基本的にはどれも一緒。
制御方法が違ったり、付加機能がついてたりと。
高いやつはディスプレイが凝ってたり、PCと接続できたり、
セッティングが簡単にできたり。
高いなりの理由がある。
今回つけた、「Trust PRofec B-spec II」ってやつは、シンプルな部類かな。
余計な機能はなくて、制御方法もシンプル。
バルブの開閉はソレノイドバルブってやつでおこなう。
電気を流すり切ったりで、弁の開閉を行う装置。
他のメーカーだと、ステッピングモーターで行うのもある。
目的通りに動作するなら、個人的にはどっちでもいい。

ブーストコントローラの取り付け

手に入れたときは、ホース類が無かったので、それを手に入れるところから開始。
まずシリコンホース(内径6mmと4mm)をヤフオクで。
その他小物達もそろえる。

次はブーストコントローラの知識が乏しかったので、
説明書を熟読していろいろ想像しながら学習♪
自分で取り付けられるか考える。
車内の電源取りとかは慣れてるから問題なし。
難関は、ソレノイドバルブ用配線とブーストセンサ用ホースをエンジンルームまで通すこと。
これも運良く、 がっちりサポートの取り付け時に通せた。
ブーストホースは運転席の足下にあるハーネスの部分に便乗して通した。
ソレノイドバルブ用の配線は、助手席のウィンカーあたりにあるメクラ穴を通した。

配線も配管も終わったので、
あとはソレノイドバルブとコントローラ装置の設置。
まずはソレノイドバルブから。
↓写真中央の二本配管されてる小っちゃい円柱がノーマルのソレノイドバルブ

これを無効にして、Trustのソレノイドバルブを取り付ける。

取り付けようにホームセンターで↓みたいな金具を買ってきた。

ついでに「水栓ハンドル内パッキン(呼13用)」って補修パーツも。

これは、振動吸収用(気休め)に↓こんな感じで金具とソレノイドバルブを固定。

取り付け場所は、できるだけ配管を短くしたいのでノーマルの近くに。

もともとあるボルトに共締め。

次はソレノイドバルブに配管する。
まずは、タービンの排気を制御するアクチュエータへの配管。

赤丸がアクチュエータってやつ。
ここに圧力をかけると、タービンについてる弁が開き、
タービンへ行く排気ガスが減ってタービンの回転が減る。
逆に圧力をかけないと、全部の排気ガスがタービンに行って、
アクセルを踏んでると壊れるまでブーストがあがる。
ここにかける圧力のホースを外す。
これが意外と堅くて、かなり苦戦...

次は、タービンで圧縮した空気がでてきたところの配管。
ここの圧力をソレノイドバルブで調整してアクチュエータに送ることで、
ブースト圧を制御する。

ちなみに、ブーストコントローラをオフにすると、
こことアクチュエータを直結した状態になる。
ここの純正ホースも外す。

あとは、それぞれ外したパイプのとこに、
シリコンホースでソレノイドバルブに配管する。
シリコンホースで配管
青いホースがエンジンルームに栄える。

何用に使ってるかよくわからないホース(タービン前の負圧部分)が余るので、
これをどうにかしてメクラする。
自分の場合、余ってたボルトをさした。
不要な配管をメクラ
これで配管完了!

残りはコントローラを取り付けるだけ。
12V電源と、ブースト圧を取得するホースと、ソレノイドバルブ制御用配線をしたら終わり。
作業内容は写真を撮ってないし、難しいところは無いので省略。
ブーストコントローラ
左足のとこのトラクションコントロール(TCS)スイッチのとこに取り付けた。
走ってるときは見えないけど、
設定してしまえば見ることもないし、
目の前がごちゃごちゃするのも嫌だったので。
これで取り付け作業完了!
手に入れてここまでが長かった。

インプレッション

車の部品は取り付ける楽しさもあるけど、
一番の楽しみは取り付けた後に、車に乗ったとき。
どんなふうに変わるのかとか、色々妄想しながら車に乗り込む。
今回は今までと違って、いじればパワーアップするパーツなので、
いやがうえにもワクワクする。
とは言っても、いきなりエンジンを壊すのはあり得ないので、
まずは一番ブースト圧が低くなる設定で走ってみる。
水温も安定したところで、アクセル全開!
前より遅い...
ブーストが0.4kg/cm2くらいしかかからない。
そりゃ遅いわ。
というわけで、ブーストの設定値をちょっと上げてみる。
このブーストコントローラは、ブーストの値を設定する訳じゃなくて、
制御量を設定するので実際に走ってみないとどれくらいかかるか判らない。
ちょっとずつ上げながらブースト圧0.6kg/cm2で安定するようにセッティングしていく。
自分でちょっといじるだけでブースト圧が簡単にかわっていくのは面白い。
これだけで満足気味。

設定して全開を繰り返してるとき、
ブーストが思ったよりあがって、0.7kg/cm2かかった。
「うほぉ〜〜〜はえ〜」
ちょっと驚いた。
いままでのノーマルとは違う加速感。
軽いホイルスピンを伴いながら加速。
今まで自分の車で味わったことのない加速感だったので、びっくり。
そしてニンマリ。
0.7kg/cm2でこれほどとは。
とはいっても、今回の目標はノーマルブースト圧0.6kg/cm2で安定化。
ブーストを上げたい気持ちを抑えてセッティング。

ノーマルだと全開時は、0.6kg/cm2くらいまで上がり(オーバーシュート)、
0.5〜0.4kg/cm2の間をブルブル振動してた。
セッティング後、0.65kg/cm2くらいまで上がり、0.6kg/cm2で安定するようになった。
常に0.6キロかかるようになったので、気持ちパワーアップした。満足。

ちなみに、コントローラの電源をオフにすると、ブーストコントロールなし状態になる。
といってもガンガンブースト圧が上がるわけじゃなく、
逆にブースト圧があがらなくなる。
フェールセーフな設計のためかな。
ブーストかかり始めると、その圧がそのままアクチュエータに送られ、
タービンの弁が開き、ブースト圧が抑えられるから。
この状態でかかる最高のブースト圧はアクチュエータの種類(強さ)で決まる。
ノーマルのER34だと、ブーストは0.4kg/cm2くらい。
このときブーストは一気に上がるんじゃなくて、回転が上がるにつれて上がっていく。
エンジン回転とリニアにブーストも上がっていくので、
大排気量NAエンジンみたいなフィーリング。
ブーストコントローラをちょっといじるだけで、
いろんな感覚を味わえておもしろい。

ブーストアップ(2ヶ月後)

プラグ交換して、新車から9万キロ以上走ったのでタイミングベルト交換もした。
不安感も減ったので、ブーストアップしてみることにした。
ホントはフロントパイプを取り付けたらやろうと思ってたけど。

ターボ車の醍醐味の一つが、ブーストアップによるパワーアップ!
ブースト圧を上げることでパワーアップができる。
ノーマルのままブーストアップをするのは難しいけど、
ブーストコントローラが取り付けられていれば、ブーストを上げるのは簡単。
ちょいと設定値を上げるだけ。
これで簡単にパワーアップ!
とはいっても、限度を超えて上げるとエンジンが壊れちゃう。
タービンブレードが粉々になったり、
ガソリンの量が足りずにノッキングでエンジンブローしたりと。
ブーストアップはあくまで、純正パーツの安全マージン分の能力を引き出すだけ。
能力を超えることはできない。
ER34のRB25DETのノーマルタービンだと、ブースト圧の実用限度は0.9kg/cm2くらい。
それ以上上げたかったらタービンを交換したほうがいい。

で、ブーストを上げるなら、それにあったガソリン量を噴射しないとだめ。
パワーFCは、初めからブーストアップレベルのデータは入ってるから一応大丈夫。
ノーマルECUの場合は、よく知りません。
前に調べた情報では、ブースト0.8kg/cm2くらいでECUでリミッターがかかるらしい。
0.7kg/cm2くらいまでならいいかもだけど、
セッティング無しノーマルECUでのブーストアップはあまりお勧めできないっぽい。
そこらへんは素人なのでよくわかりません。
なのである程度仕様も公開されてて、自分でいじれるパワーFCをゲットしたのでした。
パワーFC装着はブーストアップのための布石でした

で、耐久性+安全マージンを考えて、
ブーストは0.8kg/cm2を目標にセッティング。
このコントローラには、2つの(HiとLow)設定が切り替えられる機能がある。
なので、今までの0.6kg/cm2設定をLowにして、Hiを0.8kg/cm2のブーストアップ設定に。

で、何度も加速を繰り返して試行錯誤しながらセッティング。
だいたい0.85kg/cm2までオーバーシュートして、
その後0.7〜0.8kg/cm2くらいになるようになった。
もうちょっとうまくセッティングできれば安定させやすいのかもしれないけど、
これが意外と難しい。
同じ設定値でも2速全開と3速全開では負荷の違いのためかブースト圧が変わっちゃうので、
2速でちょうどよくても、3速4速となっていくと、ブーストが0.9くらいまで上がっちゃうことも。
なのでオーバーシュート後は高くても0.8くらいになるように設定。
ブーストアップ
それにしてもブーストアップの威力はすごい。
今までのマイルドなパワー感から、
暴力的加速感に変わった。
ドリフトもやりやすい感じのパワー感。
これだからターボ車はおもしろい。
といっても、慣れちゃうと普通に感じてきちゃうのが不思議なもん。
あまりパワー感がないなって思ったときは、
ブースト圧を下げたモードに切り替え、
その感覚を味わう。
そして、ブーストアップモードに切り替えると、あら不思議。
すげーパワーアップした感じになる。
たまにコントローラをオフにしたりして楽しんでみる。

ターボ車に乗ってるならこんな楽しみもあるということで。
まぁやりすぎは、壊しちゃうこともあるので、あくまで自己責任で。
どっちにしても、ブーストアップするなら、
ターボや、ブースト圧の制御の仕組みを学んだり、
自分の車の限界値などを調べたりしてやるのがお勧め。
自分の知識も増えるし、なぜそうなるのかとかも分かっていれば、
もしトラブルとのきにも、自分で判断、対応できる可能性もあがるはず。

作業日:2008/02/24
走行距離:88120km

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