ブレーキローター交換&ブレーキキャリパーオーバーホール
2万9千キロで買った34もいつの間にか6万5千キロ越え。
新車からでもいつの間にか7年オーバー車になってた。
新しいスカイラインと思ってた34も、いつのまにか古い車の部類に。
そろそろ色々な消耗品交換、メンテナンス時期だな。
というわけで、今回はブレーキ系のオーバーホール♪
最近はブレーキを踏むと軽いジャダーが出てた。
正確に言うと車を買ったときから、気にならないくらいのジャダーはあった。
その時はこんなものと、それほど気にしてなかったけど、
最近はジャダーを感じるようになってきた。
振動というほどじゃないけど、どこかの車輪のローターの一部が滑ってる感じ。
停止するかしないかくらいのスピードで軽くブレーキを踏むと、
ローターの回転に合わせて、ブレーキが効いたり効かなかったりする感じ。
雰囲気的に左前ブレーキローターが歪んでいるのかも...
なのでローターも交換することにした。
★今回の交換部品
・前ブレーキローター(ジャダー解消のため)
・前後ブレーキパッド(7年無交換のため)
・ステンメッシュブレーキホース(リフレッシュ&フィーリングアップのため)
・ガソリンフィルター(ついで)
★オーバーホール部品
・ブレーキマスターシリンダー
・前後ブレーキキャリパー
ちなみに
前ブレーキローター:DIXEL 熱処理ディスク
ブレーキパッド:前 RAMSのパッド 後 Lockheed ZR
まずは簡単に終るガソリンフィルターの交換から。
ガソリンタンクの蓋を外して圧を逃がし、
フィルターのホースを外して繋ぎかえるだけ。
意外とホースの抜き差しが大変だったけど、
さっさと終わり。
ここでブレーキマスターシリンダーも外しちゃいました。
写真を撮る余裕はなかったです♪
今から本番のブレーキオーバーホール開始。
いつも色々教えてもらいながら手伝ってもらえる野口さんの家で作業♪
まずは怪力で車を持ち上げ。
今回から導入のエアツールでタイヤ外しも楽ちん。
色々そろってて便利♪
まずは、フロントキャリパーをはずす。
道具が揃ってれば簡単。
ガレージ野口にはなんでも揃ってるから楽ちん。
ブレーキホースもはずすのでブレーキオイルは全部抜けちゃいます。
やっぱりキャリパー無いとブレーキ利かなさそう。
ローターも外す。
なんか華奢だな〜
ローターの歪みは肉眼では全然分からなかった...
次は同様にリアのキャリパー&ホースを外す。
外すのはそんなに難しくないな。
ここまできたら後戻りできない...
マスターシリンダーのオーバーホール
キャリパーの前にマスターシリンダーをオーバーホール。
これは、シリンダー部分のゴム部分を交換だけど、
ゴムだけの交換は無理みたいで、シリンダーごと交換。
別に体感できるほど変わるわけじゃないだろうけど、
最初にシリンダーを外して、ブレーキパーツクリーナーとかで綺麗に掃除〜
んで、新しいシリンダーと交換。
野口さんに教わりながら作業。
終わり。
思ったより簡単。
ブレーキキャリパーのオーバーホール
次はブレーキキャリパーのオーバーホール。
ピストンを綺麗にして、
シーリングのゴム部分と、ダストブーツの交換。
エアツールでラインにエアを送るとスポン♪とピストンが抜ける。
パンッって感じで勢いよく抜けるので、気をつけて。
7年以上経ってるからか、
ピストンが固着してて、全然スムーズに動いていなかったみたい。
ピストンはかなり汚れてるので、灯油といらなくなった歯ブラシで磨くと綺麗になる。
ピストンが抜けた状態のキャリパー
ダストブーツはボロボロだった。
掃除したピストンとキャリパー
ピストンはかなり汚れていたけど、綺麗にしたらピカピカに
きれいにして、パッキンを取り替え、ピストンを装着!
一部だけ新品になった。
これを地道に4輪分やる。
ピストンの動きが硬かったのが、すごくスムーズに動くようになった。
ブレーキローター取り付け
次はローター
と言っても新しいのをはめるだけ。
DIXEL製 熱処理ディスク♪ スリットなし
スリット入りはかっこいいけど、パッドが減るのが早いし、
自分の乗り方だと、スリット無しのほうがあってるはず。
あとは歪んでジャダーが出るのが嫌だったので、熱処理のものした。
ハードブレーキングとかでローターが高温になった場合、
製造時の残留応力により歪んだり、ヒビが入ったりすることがある。
これは、あらかじめ熱処理して残留応力を取り除いておくことで、ある程度防ぐことができる。
らしい
ローターは単にハブボルトにあわせて差し込むだけ。
差し込むだけなので固定されないけど、
ホイールを取り付ければ押さえつけられて外れることはないので問題なし。
そしてキャリパーを取り付ける。
こんな感じでいい感じ。
このあとは、新品ブレーキパッドをはめて、
ブレーキホースを取り付け、フロントは完了。
写真は撮り忘れたから省略。
リヤも同じようにキャリパーを取り付けて、ブレーキホースを取り付ける。
リアのパッドの新旧比較
ブレーキオイル注入&エア抜き
前後のブレーキ取り付けが完了したら、次はブレーキオイルを入れて、エア抜き作業〜
これが大変だった。
まずは、マスターシリンダーから一番遠い左後ろから。これは順調。
次に右リア。これも順調。
そして、左前。順調。
最後の右前。順調。エアも全部抜けた。
んで、ブレーキを踏んで漏れがないか確かめる。
あれっ?右前の地面にブレーキオイルが垂れてる。
野口さんと2人でヤバイかもオーラが漂う...
とりあえず増し締めして、ブレーキを踏んでみる
漏れ漏れ...
見た感じブレーキホースが斜めに入ってるような...
もう一度キャリパーを外して、ホースを外すと↓
ブレーキホースが斜めに入ったまま、締め付けてしまって、
ネジ山がつぶれちゃってました...
何度もどうにかならないかと、野口さんと試行錯誤したけど、
どうやっても、ちゃんと締まらない。
結果、修理方法はキャリパー交換のみ...
ここで作業中断。
野口さんと二人で、近くの公園に行き、
ブランコに乗って落ち込んでみる。
どうしようもないので、その日はこれで終わり。
ブレーキオイルとかを素手で触ってたせいか、
手がかなり臭う。
お風呂から上がると、
なぜか手が、今まで経験したことないくらいシワシワになった。
写真じゃ分かりにくいけど、かなりシワシワ。
臭いも取れない...
新品キャリパーへ
次の作業日までにキャリパー調達しないと、作業が進まない。
というわけで、新品キャリパーの注文。
すぐに届いた。
高かったけど、ブレンボに比べたら安いもんだ。
ブレンボじゃなくてよかった...
ブレーキホースもnismo製のを注文した。
元々、別メーカーのステンメッシュのブレーキホースを新品で買ってたんだけど、
形状や、取り付け方法に不安があったから、nismo製を買いなおした。
痛い出費だ〜
純正のブレーキホースとそのまま置き換えるだけで、ステンメッシュになる。
他社のは接続方法や、長さが純正と違ってて工夫が必要。
そういうのもあって、斜めにブレーキホースをさしこんでしまった。
nismoのは、純正と長さや形状が同じ。
見た感じの品質もいい感じ。
さすがnismoって感じた瞬間。
で前回の作業から一週間後、作業再開。
挑戦的にも暗い夜に外の作業。
ちゃっちゃと車を持ち上げ準備完了。
新品キャリパー、nismoブレーキホースを取り付ける。
先週に経験済みなので作業も早くなる。
nismoブレーキホースは取り付けもやりやすかった。
あっという間に取り付け完了し、ブレーキのエア抜きをする。
これも特に問題なく終了。
ブレーキオイルの漏れを確認し、効きを確認し、シェイクダウンへ。
とりあえず最初は、ブレーキがちゃんと効くかドキドキ。
まぁゆっくり発進して、踏んでみる。
普通に効く。
それならと、ちょっとしたワインディングロードで走ってみて確認する。
ちょっとスピードを出して、強めに踏んでみる。
ダダダダダダダ...って振動が。
かなりのジャダーが出る。
あれ?
前よりひどいジャダー。
1週間ほったらかしてたから、ローターが錆びてそのジャダーかな?
でも錆なんて一回踏んだら取れてしまうし...
謎。
何度か試したけど、変わらず。
時間が経てば直るかな(車ではこれはありえないけど)
と楽観的に考え、とりあえず、戻って漏れが無いかチェック。
大丈夫そうなので、作業終了。
これでブレーキオーバーホール完了。
ブレーキホースとキャリパーを買いなおしたので、
予想以上にお金かかっちゃいました...
でもいい経験になりましたとさ。
リアローター交換
オーバーホールしてからもずっとジャダーが出てて、
ブレーキを踏むのが憂鬱になってた。
オーバーホール前よりひどくなった。
一応、日産ディーラーに行って診てもらった。
リフトアップしてタイヤ外して、目視チェック&ダイヤルゲージで
歪み測定を無料でやってくれたけど、
「ジャダーは確認できたけど原因はわかりません」と。
自分仮説では、
ジャダー周期は速度によって変わるから、
恐らくローターが歪んでるはず。
感覚的に前ローターな感じだったから交換したけど直らず。
ということはリアローターが原因では?
ジャダーがひどくなったのは、
オーバーホール前はキャリパーのピストンが固着してて動きが悪く、
パッドをちゃんと押し付けられてなかったのが、
オーバーホールすることで、ピストンがスムーズに動くようになって
ローターをちゃんと押し付けるようになったからでは?
ということで、正確な原因はわからないけど、リアローターを注文。
リアローターは純正互換品を買った。
やっぱり新品はええの〜
というわけで怪しい左リアローターを外す。
まずキャリパーを外す。
外観はもんだいない。
ローターを引っ張れば外れる。はず...
けど固着しててはずれない...
とりあえずハンマー(4kgの鉄アレイ)で叩いてみる。
はずれない。
あまりやりすぎるとハブベアリング系が傷みそうなので、
近所のホームセンターにネジを買いにGO!
買うネジは M8 X 1.25 を2本。
帰って、ネジを差し込んで回していく。
あっけなく外れた。
外れたローターを見ると、裏面に異常が!
一部が黒ずんでる。
よく見ると、その部分だけ凹んでる?
そこにパッドダストが入り込んで黒く見えてる...
なんじゃこりゃ。
こうなってる原因も、どうやったらこうなるかも不明。
ただ、これがジャダーの元なのは確か。
とりあえず、新品ローターをとりつける。
キャリパーを元に戻して終わり。
簡単作業。
んでシェイクダウンへ
ウルトラスムーズなブレーキ。
この車のブレーキはこんなに滑らかだったとは...
ジャダーがなくなったので、強めのブレーキも問題なし。
これで、
オーバーホール、
パッド交換、
ステンメッシュ化を体感できるぞ。
ということで、一応レビュー。
結果から言うと、
5万キロくらい乗ってたらオーバーホールするのがお勧めかな。
オーバーホール後は、キャリパーのピストンがちゃんと動く感じがする。
でも体感的に一番変わるのは、パッド交換だな。
効き自体もだし、効くフィーリングも変わる。
体感したいなら、パッド交換がお勧め。
ステンメッシュホースについてはよくわからん。
パッド交換とオーバーホールと一緒にやったからってのあるだろうけど、
サーキットとかでフルブレーキしたり、
強く踏んでるときに繊細なコントロールをするときに体感できるかも。
自分は鈍感なので、たぶん違いは分からないだろうけど。
というわけで、
体感度の高い順に並べると、
パッド交換 > オーバーホール > ステンメッシュホース化
だな。
DIYでやったけど、普通のOHなみにお金かかっちゃったけど、
次にやるときはスムーズに自分でできそう。
いい経験になった。
今回の教訓
「ボルトは目視で締めよう!」
「アルミキャリパーには気をつけろ」
作業日:2006/6/24、7/1
走行距離:65330km
ブレーキマスターOHキット: 5510円
フロントキャリパーOHキット:2760円
リアキャリパーOHキット:2350円
[ 上の方に戻る ]