ドリフト走行のすすめ
ここのサイトを見てるならドリフトに興味がある人だろうと思うけど、
もしFR車に乗っててドリフトに興味があるなら、
ドリフトをやってみるのがお勧め。
なぜなら、車を操る楽しみが増え、
自分の車を自由自在にコントロールする能力を得ることができるから。
ドリフトは、普通の人が外から見てもうまい下手がよくわかる。
それに車の性能より、運転技術の割合の方が大きいのも魅力。
どんなにお金をかけて車を仕上げても、技術がなければドリフトはできない。
逆に中古で20万円とかで売ってる車でも、技術があればドリフトはできる。
自分にはそういうところも魅力的。
よく考え、練習した人が手に入れることができる技術。
それがドリフトだと思う。
ドリフトとは
ドリフトとは簡単に言うと、
車を滑らせながらカーブを曲がっていく走り方のこと。
車が斜めとか横を向いて走ってる感じ。
タイヤから白煙が出てたり、
曲がる方向と反対向きにハンドルを切ったりしてるから(カウンターステアという)、
何も知らない人が見ると不思議な感じかも。
↑この写真は、水色のパイロンに向かってドリフトしながら左に曲がってるとこ。
後輪を空転させることで車を滑らせながら、
ハンドルとアクセルでバランスをとって走らせてる。
ちなみに白煙は空転して熱を持った後輪から出てる。
写真をいくらみてもどんな動きか分からないだろうから、
一見は百聞にしかずということで、ドリフト動画を見てくださいな。
ドリフト動画へ
ドリフトは、はっきり言って無駄な走り方。
タイヤは減るし、速くは走れない(意外と速いけど)。
んじゃドリフトのなにがいいかって言うと、
車を自分の思い通りに操る楽しさを味わえる。
これは何物にも代え難い運転の楽しさの一つ。
ドリフトする事自体は思ってるほど難しくない。
傍から見てると、無謀だとか、危険だとか、限界を超えてコントロール不能状態なのでは?
とか思う人もいるだろうけど、実際は全然違う。
普通に運転するのと同様の感覚でドリフト走行できる。
車がどんな状態にあって、どれくらい滑ってるかとかが分かるから、
それに対してどれくらいアクセルやハンドルやブレーキを操作すればいいかが自然とわかる。
というか体が勝手に反応する。
ここまでなるには、練習が必要。
といっても自転車に乗れるようになるまで練習するのと同じこと。
興味があれば練習すらかなり楽しいから、
やればやるだけ上達していく。
自分がドリフトを知ったのは、マリオカートかな。
まぁもっと前(小学生低学年くらいのころ)に親がレースのビデオで、これがドリフトよって言ってた記憶はあるけど。
で、実際に興味を持ち始めたのは、高校生くらいのときだった。
飛行機でも自転車でも車でも何でも、
アクロバティックな動作ってのは興味津々だったのでドリフトにも興味津々。
そのころイニシャルD(漫画)を読み始めたのもあって、ドリフトには興味ありまくり。
友達の持ってた雑誌のドリフト写真を見ただけで「すげ〜」って興奮してた。
狭い山道でドリフトして走るとは信じられん。
ドリフトできる人は特別な才能を持った人なんだろうな〜って思いながらもドリフトに憧れてた。
自分の場合、運良く遊びタイヤ&ホイールを手にすることができ、
さらに、いい練習場所を見つけたことで、
とりあえずドリフト練習をしたのが始まり。
そこで猿のように走り回り基本を覚え、
ジムカーナ練習会とかに参加して腕を磨き、
いろいろな走行会に参加しながら今に至る。
メリット・デメリット
ドリフトができるようになることで、
良いこともあれば、悪いこともある。
というわけで、自分が感じるメリット、デメリットを。
★メリット
・車の限界が分かり、安全運転に役立つ。
・不意に車が滑っても、無意識に車をコントロールできてしまう。
・不意に滑っても、なぜかウフッって笑顔になっちゃう。
・ドライバーと車が一体化していく感覚になり、今以上に車に愛着がわく。
・車の限界が分かるようになるので、心の余裕を持って安全に速く走らせる事ができるようになる。
・なにより、綺麗にドリフトしてる車はかっこいい!(自分には見えないけど)
・グリップ走行にも役に立つ。
★デメリット
・覚えたての時は授業中でも仕事中でもドリフトの事を考えてしまう。
・なぜかタイヤの減りが早くなる。
・廃タイヤ置き場に目が行ってしまう。
・街中を走るドリ車っぽい車に目が行ってしまう。
・交差点がドリフトコーナーに見えてしまう。
・ベランダや庭に予備ホイールが増えてしまう。
・雨が降るとちょっとうれしくなる。
・タイヤのにおいに敏感になる。
・スキール音で車の動きが読めるようになる。
・スキール音で他の車のアクセルワークがわかるようになる。
・ドリフトできてもモテない。
なんかデメリットの方が多いぞ!?
まぁどっちにしてもドリフトできるようになると、
車の限界を体が感じるようになるので、
自分や車の限界以上の運転をしないので安全。
もし不意に限界を超えても(雨や雪などで)なんとかコントロールできる引き出しができる。
雨の高速道路でリアタイヤが滑り出した場合、
引き出しがなければ、頭がパニックになってブレーキを踏んだりカウンターを当てたりして、
車がスピンしたり、壁に激突したりする可能性も高い。
滑ることをコントロールする経験がなければ、
どのように操作すればいいかを頭が知らないので、
車が変な動きをし、コントロール不能になる。
ほんの少しでも車が滑ることに慣れていれば、
もしもの時にパニックになったり、慌てたりしないですむ。
どんな車がいいか?
ドリフトするために必要なのは、
そこそこパワーのあるFR車(フロントにエンジンがある後輪駆動車)。
極論を言えばパワー無くても、FRじゃなくてもドリフトはできる。
でもそこそこパワーのあるFR車であれば、ドリフトをやりやすい。
ついでに言えば、マニュアル車がいい。
理由はエンジンのパワーを自由自在に操れるから。
というわけで、お勧めはFRでMTのターボ車かな。
今の時代、貴重な仕様だな。
んで、LSDという部品も必要。
これは簡単に言うと、タイヤの無駄な空転を無くしてくれる部品。
これが無いと片側のタイヤだけ空転してしまう。
これもうまくなればLSDは無くてもドリフトできるけど、
やりにくいし、メリットもない...
なのでドリフトしたいならLSDを念頭においたほうがいいかな。
意外と高い(10万円前後)部品だけど、あると無いじゃ全然違う。
ノーマルでついてることもあるビスカスLSDやヘリカルLSDでも十分な場合もある。
ちなみに自分が最初に手に入れた車はHR33スカイライン。
FRでマニュアル車でビスカスLSDはついてたけど、パワーはあまりなかった。
でもパワーがないことで学べることも多かった。
学生でお金もなかったので、フルノーマルでドリフトしてた。
パワーがない車を積極的に勧めないけど、
パワーが無くてもドリフトはできるし、
コントロールの懐が広くなるかも。
ちなみに
自分が目指してるドリフトは、
車が動こうとしている一歩先を読み、
車の動きの一連の流れを妨げず、
ウルトラスムーズなドリフト。
一言で言えば、機先を制したドリフトってことかな。
具体的に言えば、走ってる状況(路面状況、天候、車の調子、自分の調子など)を考慮し、
そのときに合ったベストな走り方をする。
これを意識的にでなく、呼吸するのと同じように無意識にやる。
まぁこれはドリフトに限らずだけど。
どう走りたいかといったイメージさえ出来れば、
あとは無意識に体が動いて操作する感じかな。
最終的にはドリフトと普通に走ることの境界線は曖昧になってくると思う。
すべての基本は同じだから。
徐々に目標には近づいて行っているだろうけど、
どこがゴールかわからないし、
果てしなく遠いので、これは運転を続ける限りのテーマだな。
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